喘息について

2015/02/01


今年も、暑い夏がようやく終わり涼しくてすごし易い季節となってきました。 しかし、何となく体がだるい、食欲がない、めまいがする、 眠れない、風邪が長引いているなどと訴えるのもこの季節なのです。

今回は、その中で秋に発作を起こすことが多い喘息についてお話します。

喘息は、慢性的な気管の炎症のせいで、気管が過敏になって
様々な刺激でせき発作を起こしてしまいます。
人それぞれせきが止まらなくなる原因がありますが、
冷たくて乾燥した空気を吸い込むとそれが刺激になって、
発作を起こしてしまうことが多くなります。
前の日より5℃以上気温が低下する日は注意が必要でしょう。
急激に気温が下がったり、台風などによる気圧の低下など
急激な気候の変動の影響を受けやすいので、天気予報などで
気温の変化を参考にするのもいいでしょう。
また、季節の変わり目も発作を起こしやすいことが解っているので、
春から夏や秋から冬は特に気を付けましょう。
秋は、急に寒くなるので風邪をひきやすく、喘息を悪化させる原因になります。
夏バテで体力が落ちているときは危険ですので、しっかり栄養を採り、
暖かい服を着るなど予防に努めましょう。
花粉症と言えば春が有名ですが、秋も様々な花粉があります。
春がスギやヒノキなど樹木の花粉が多いのに比べ、秋はヨモギやブタクサなど
草の花粉が中心になります。
アウトドアにいい季節ですが、秋の花粉にも注意を払いましょう。
また秋はダニ、ゴキブリなど昆虫アレルギーも多くみられます。
ダニは秋に死滅するので、一見心配なさそうですが死骸や糞が
発作を引き起こす原因になります。


秋は、体育祭や文化祭など子供が無理をしやすい行事も多くあります。
おいしい食事をとり、休息も十分取りながら秋を楽しみましょう。