おせちはもういらない?

2011/12/28

品数が多くて見た目も美しいおせち料理。

最近は、子どもが食べないから、作るのが面倒だからといっておせち料理が敬遠されることもあるようです。
ですが、子どもにとって、日頃はあまり口にしない料理を味わい、味覚の世界を広げる良い機会。料理は 味覚や嗅覚、視覚、聴覚などの五感を通していつまでも記憶に残るということが研究で明らかになっています。

黒豆、田作り、昆布巻き、酢ばす、煮しめ、くわいの旨煮、栗きんとん、etc。
おせちのいろどりの向こうに、おせちにまつわる話や家族と交わされた何気ない会話、白い割烹着をきた母の姿が今でも思い出されます。

おせちを囲む雰囲気そのものが、子どもにとってはどんな料理にもかえがたいご馳走
なのではないでしょうか。

著者:管理栄養士 壺井尚子