「時間栄養学」

2014/10/16

近年、体内で代謝などのリズムを司る体内時計のメカニズムが詳しくわかり、
時間栄養学という研究分野が注目されてきました。
時間栄養学とは、何を・いつ・どう食べるかを考えた新しい栄養学です。

食事は、体内時計の時刻を決める要素として働いていて、多くのからだの機能は、
食事をいつ食べたのかを目安にして活動期と休息期を決定しています。
特に、朝食を食べる時間が重要で、それを活動期の開始時刻であると認識するそうです。
朝食は起きてから2時間以内に摂りましょう。
また、朝食の中身によって体内時間の差があることも明らかになっていて、
一番のおすすめは"米食"。
ごはんはゆっくりと消化吸収され、血糖値の上昇もゆるやかなため、
脳にとても良い影響をもたらすと言われています。

そして、朝食から夕食まで 12 時間以内に食べることが体のリズムにあっているそうです。
寝る前や遅い時間は食べ物のエネルギーを使いきれず、
ムダなエネルギー蓄積の元となるので、
夕食は寝る3時間前に軽めに摂るのがおすすめです。

さらに、子供たちが健全に成長発育するためには、
お昼ごはんも大事にしなければなりません。
子どもたちの体を作る上で大切な働きをしている血中成長ホルモンの分泌は、
朝の運動では減少しますが、夕方の運動では増加します。
この夕方の運動に成長ホルモンが分泌され、望ましいパフォーマンスを発揮するためには、
時間栄養学的に糖質、タンパク質、カルシウム、ビタミン類などを
お昼ごはんに摂ることが重要だそうです。



リンク

食品総合研究所:時間栄養学(Chrono-nutrition) | 農研機構

合格サポート朝ごはん(受験)|農林水産省

多摩南部地域病院

時間栄養学から考える朝食の重要性

時間栄養学から見た糖質代謝と食育|農畜産業振興機構