「脳しんとう」

2014/09/18

スポーツの秋ですね。
運動会や体育祭、部活動など、
9月は一年間の中で最もスポーツ障害が発生しやすい時期。
中でも気をつけたいのが脳しんとうなどの頭部の怪我です。

通常「脳しんとう」と聞くと頭を打った後に意識を無くし、
しばらくして目を覚まして「ここはどこ?」と
周囲の人に聞くシーンを思い浮かべられると思います。
しかし脳しんとうは、意識がなくなるだけではなく、
さまざまな症状を起こすと言われています。

特に気をつけたいのが一度脳しんとうになった後、
時間をおかず再び頭部への衝撃を受けた場合。
これはセカンドインパクト症候群といわれ、
1回目の脳しんとうから約0~30日(平均1~2週間)後に再び脳しんとうになると、
ほとんどの症例で急性硬膜下血腫を伴うことが報告されています。
セカンドインパクト症候群の致死率は50%と高く、
一命を取り留めたとしても高率になんらかの後遺症を残すとも言われています。

軽い脳しんとうでも、症状が遅れて現れる場合もあるため、
少なくとも24時間は一人にさせず、安静にするようにしましょう。



リンク

スポーツ頭部外傷 「脳震盪」について| 国立病院機構 熊本医療センター


頭部外傷に対する危機管理|(公財)岐阜県体育協会スポーツ医科学委員会


たかが脳震盪されど脳震盪?セカンドインパクトシンドロームは怖い! | 相模大野こどもクリニック


「致死率50%超のセカンドインパクトシンドローム」 | 医療法人社団 飛翔会


一般社団法人 日本脳神経外傷学会