唾液ってなんで大切なの?

2012/04/23

赤ちゃんは、あふれでる唾液が目立ちますね。
唾液には、新しい歯を強くするだけでなく、
私たちの健康を守ってくれるいろいろな働きがあります。

その水分と酵素(こうそ)は
食べ物の消化を助けてくれます。
そして唾液中には、
細菌や病原微生物(びょうげんびせいぶつ)の侵入を
防いでくれる、免疫(めんえき)物質や抗菌成分があり、
カラダを守る最前線で活躍してくれています。
年齢が高くなると唾液腺の作用が弱ってくる場合があります。
また、心や身体の強いストレスや
唾液が出にくくなる病気(シェーグレン症候群など)、
高血圧などの生活習慣病で飲んでいる薬の副作用で
唾液の分泌が減ることもあります。
そうなると、口のみならずカラダの免疫力も低下します。

お母さんやお父さんがしてあげる仕上げみがきは、
小学校低学年までは行った方がいいですね。
第1大臼歯(6歳臼歯)など
大人の歯が生えてくる大切な時期です。
歯の質は未熟ですから、
薬用ハイドロキシアパタイトやフッ素の入った歯みがき剤を使用しましょう。
また、小学校中学年や高学年でも、口や歯のチェックをしてください。
初期むし歯や歯肉炎は早めに見つければ、治療しなくても予防できます。
お子様にも、丈夫な歯のために唾液の働きが重要で、
なぜ歯みがきが大切なのかを、
ぜひ理解してもらえるようにお話ししてください。

薬用ハイドロキシアパタイトについてもっと知りたい方はこちら


監修:
東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科
口腔疾患予防学分野 教授 品田佳世子