水が合うこと、合わないこと

2012/06/15

お水をゴクゴク飲むことも多い、この季節。
最近の日本では目にも美しいボトルに詰められて、
世界各地のお水が手に入るようになりました。
そういった世界の水の中には軟水と硬水という
違いがあることはみなさんもご存知ですね。
カルシウムやマグネシウムなどのミネラル含有量が
多い水ほど硬度があるとされ、無色透明といえども
飲み味は随分違います。
お水だけ飲む場合はお好みでよいのですが、
料理に使う場合は何でもいいというわけではありません。
硬水でかつお出汁を取ると、ちっともコクや風味がでませんし、
軟水で肉のスープを取るとあくが出て濁り、すっきりした
味わいにならないのです。
日本の水道水は軟水、欧米の水道では硬水。
かつおで出汁をとる日本と、肉でスープをとる欧米。
土地の料理と水は絶妙なコンビなのです。
料理に適した水を選ぶと、料理が一層おいしくなるので、
ぜひ試してみてはいかがでしょう。

監修:管理栄養士 壷井尚子