「節電における屋内での熱中症」のお話し

2012/07/13

もうすぐ夏本番に入りますね。
今年の夏も政府による節電要請が発表されました。
地域によって前年比5%から15%の数値目標となります。
そこで、今回は「節電における屋内での熱中症」をテーマに
健康情報を集めてみました。

熱中症というと強い日差しの下でなるものだと思われがちですが、
昨年の6月から9月の間に熱中症で緊急搬送された患者の3割は
屋内での熱中症だったそうです。

直射日光の当たらない屋内だからと油断したり、
節電の為に空調機器を使わないでいると、
室内の温度・湿度が高くなり、熱中症の原因となってしまいます。
特に小さな子どもやご年配の方は体温調整がうまくできないので、
こまめに部屋の温度を確認する事が大切です。
エアコンの設定温度は、低くしすぎると外気温との差が大きくなり
身体に負担がかかってしまうので、25℃から28℃の間に設定します。
さらに、扇風機をエアコンと対角線上の位置に置くことによって、
部屋全体に大きな空気の流れができるため、
冷風を体に直接当てる事なく快適で涼しい空間をつくれます。

また、空調を使わずに快適に過ごせる冷感グッズもいろいろ出ていて、
服の裏側に張り付けるタイプやネックピローなどがあります。
これらを首回りや手首に使用すると、冷えた血液が循環して
体温を下げ、涼しく過ごすことができます。
また、凍ったペットボトルをタオルで巻くなど、身の回りにある物を
有効活用して快適に過ごすアイディアもたくさんあります。

もし熱中症になってしまった場合は涼しい場所に避難し、
水分・塩分を補給して安静にしましょう。
その際も首回りや手首、脇の下に保冷剤や濡れタオルを当て、
体温を下げることが効果的ということです。
また、なかなか回復しない場合や、自分で水分を摂取できない時は
すぐに病院へ行くことが大切です。

リンク

国立環境研究所 熱中症患者情報ネットワーク

環境省 熱中症環境保健マニュアル

総務省消防庁 熱中症情報

経済産業省 みんなの節電アイディア

環境省 みんなで節電アクション

NHK あさイチ