睡眠不足のお話し

2012/08/10

8月に入り夏も終わりに近づいてきました
子ども達は一年で一番長い休暇を楽しんでいると思いますが、
そこで気になるのが生活リズムの乱れではないでしょうか?
そこで今回は「睡眠不足」をテーマに情報を集めてみました。

文部科学省によると小学生高学年で35%、中学生で60%、高校生では67%
もの児童生徒が夜遅くまで起きていて睡眠不足を感じているという事があります。
夜10時から深夜2時の間に睡眠をとることで成長ホルモンが多く分泌される事は
よく知られていますが、睡眠時にはその他にもメラトニン・セロトニン等の
子どもの成長に欠かせないホルモンや神経伝達物質が分泌されています。
適切な時間の睡眠を取らないでいるとこれらの物質の分泌が乱れ、
心身の成長に様々な影響を及ぼしてしまうそうです。
例えば、睡眠不足が続くと食欲が増して肥満になりやすいという説も出ています
食欲を調整する為に働く「レプチン」「グレリン」というホルモンがあります。
レプチンは満腹時に分泌され満腹中枢を刺激することで食欲を抑える働きをしていて、
グレリンは空腹時に分泌され食欲中枢を刺激し空腹感を感じる働きをします。
睡眠不足が続くとレプチンの分泌量が減少し、グレリンの分泌量が増幅してしまう為
空腹感を感じやすく、満腹感を感じにくくなり食べ過ぎてしまう事が原因となるようです。
その他にも、イライラする、攻撃的になる、無表情になるなど情動的な懸念もあり
低年齢ほど攻撃的になり、高年齢ほどうつ傾向がでるという調査結果もあるそうです。

夏休み等の長期休暇でも普段通りの生活リズムを保つことが大切。
乱れてしまった場合は、短期間で戻すと体に負担がかかってしまうので
少しずつ改善していくのがよいそうです。
その際、寝室のカーテンを開けて朝日が入るようにしたうえで
アラームや目覚ましを起床時間の1時間程前にセットし
スヌーズ機能を使い少しずつ目を覚ますようにすると起床しやすいそうです。

また、十分な睡眠時間を取っているのに昼に眠くなってしまう、
どうしても寝付けない、夜中に目を覚ましてしまう等の症状が続く場合は
睡眠障害の可能性もあるので医師に相談する事も大切です。

リンク

文部科学省 自分の健康や将来について考えたことがありますか?

文部科学省 生活リズムの確率と睡眠

厚生労働省 みんなのメンタルヘルス

社団法人日本栄養士会 栄養相談