成長期における骨と関節のお話し

2012/09/23

小学校から高校の児童生徒は成長期真っただ中。
10月8日は「骨と関節の日」という事もありますので
今回は「成長期における骨と関節のお話し」について
情報を集めてみました。

骨といえば
最近は足の骨の痛みを抱えている児童生徒も多いようです。
例えば大人の女性の悩みでよく耳にする「外反母趾」は
、 子どものあいだにも増えていて、その数は小学生の
5人に1人とも言われています。
原因のひとつは、サイズの合わない靴やヒールの靴を履くこと。
そしてもうひとつは裸足で歩く機会が減り、足の裏の筋肉の
発達が未熟なことからくるようです。
予防方法としては足に合った靴を履き、足の指のストレッチを
心がけましょう。
外反母趾になってしまった場合でも、発症後間もない子どもの場合は
足に合った靴を履くことで改善できることが多いそうです。
靴を選ぶ際には、足の長さばかりを気にしがちですが、
横幅も注意して合ったものを選びましょう。
子どもの足はどんどん成長していくので、日頃からサイズを
確認する事も大切ですね。

また、現代の子どもたちの骨と関節のケガは
身体の使い過ぎ(オーバーユース)によるスポーツ障害と、
運動・栄養不足が原因となって起こるケガに2極化して
いるようです。
スポーツ障害はハードなトレーニングで身体を酷使すること
によるオーバーユースが原因となって発症します。
子どもはぎりぎりまで痛みを我慢して練習しがちなので、
痛みがひどくなり診察を受けに来た時には手遅れだったという
実例もあります。
一方、運動不足や栄養不足の子どもは転んだだけで骨折して
しまうことも。
これは運動不足による危機回避能力の低下や、
栄養不足による運動器の強度の低下が原因との事ことなので、
指導者や保護者が正しい知識をもって、栄養バランス、
年代に合わせたトレーニング・運動を管理する事で防げるようです。

成長期の骨は成長途中なので自然治癒能力が高いのですが、
再発しやすく、正しい処置を行わないでいると後遺症が
残ってしまう可能性もあります。
さらに低学年の子どもの場合はうまく伝えられない事もあるので、
日頃からよく観察し、様子がおかしい場合は病院で診察を受ける
ようにしたいですね。


リンク

日本スポーツ振興センター ~学校管理課における児童生徒のケガの特徴について~

沖縄県医師会 ~児童の外反母趾~

国立成育医療研究センター ~肩・肘の外傷と疾患~

日本整形外科学会 ~症状・病気を調べる~

静岡県医師会 ~成長期に起こりやすい痛み~