薬に影響を与える食べ物・飲み物のお話し

2012/12/17

薬に影響を与える食べ物・飲み物のお話し

12月。風邪やインフルエンザなど
様々な病気にかかりやすくなる季節になりました。
薬を服用する機会も多くなることと思いますが、
服用時に摂る飲み物や食べ物にも気をつけないと
思うような効果が得られないどころか、
身体に悪影響を及ぼすこともあるそうです。

薬には「相互作用」といわれ、同時に摂取すると
薬効に影響が出たり、副作用が強くなってしまう
食べ物・飲み物との組み合わせがあります。
例えば、学校給食によく出る「牛乳」は多くの薬と
相互作用を起こしてしまうと言われています。
マイコプラズマ肺炎やニキビなどに処方される
テトラサイクリン系抗生物質と飲み合わせると、
薬の成分と牛乳に含まれているカルシウムが
化学反応を起こし、抗生物質が消化器官から
吸収されにくくなってしまうようです。
また、牛乳は胃の中を酸性からアルカリ性に変えてしまうため
便秘薬など腸で溶けるべきくすりが胃で溶けてしまい、
本来の効果が得られないことがあるそうです。
●参照リンク~長崎県病院薬剤師会~

牛乳以外にも、「チーズ」や「たらこ」などの
チラミンという成分が多く含まれるものと総合感冒薬を
飲み合わせてしまうと、チラミンが肝臓で分解されなくなり
・頭痛・めまい・全身に赤い斑点がでるなどの症状を起こすことがあります。
日本では報告はありませんが、海外では死亡例もあるそうです。
●参照リンク~兵庫県薬剤師会~

処方せんや、第1類医薬品は受け取る時に薬剤師から説明を受けますが
第2類・第3類については説明がないので
保護者の方がご自分で説明書きをしっかり確認することが大切です。
特に、薬の味を嫌う子どもに飲ませるために
ジュースやアイスと同時に与える時は、飲み合わせにご注意ください。
●参照リンク~日本臨床薬理学会~
 

リンク

厚生労働省 ~第5回 厚生科学審議会 医薬品販売制度改正検討部会配布資料~
日本OTC医薬品協会 ~注意したい薬の飲み合わせ、食べ合わせ~