小児生活習慣病のお話し

2013/02/05

2月は生活習慣病予防月間です。
この生活習慣病、昔は成人病と呼ばれていましたが、
年齢に関係なく生活習慣の積み重ねが原因となって起こるということで
「生活習慣病」に改名されたもの。
特に近年は、「小児生活習慣病」という呼び名で、
子ども達にも肥満や糖尿病といった症状が増えているようです。
今回の保健室の資料棚では「小児生活習慣病」をテーマに
健康情報を集めてみました。

最近の子どもたちは、運動不足や夜型の生活リズム、
食生活の変化など生活習慣病の原因となる
「よくない生活習慣」の中で生活しています。
中でも、食生活の変化が原因となって
肥満児・肥満傾向児の割合が増え続けており
その数は20年間でおよそ2倍となっています。
同時に、肥満から引き起こされる様々な疾患の報告が
増えているそうです。
なかでも、気をつけたいのが「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」。
これは、睡眠時に首周りの脂肪で気道が圧迫されることで
空気の流れが悪くなり呼吸が短い間停止してしまう疾患です。
夜間の眠りが浅くなるので、すぐにイライラする、
日中眠くなってしまい授業に集中できない、
など学校生活に悪影響を及ぼすことも。
多くの場合は適正な体重に戻すことで治るそうですが、
扁桃腺肥大やアデノイド肥大が原因となっていることもあり
場合によっては外科手術が必要だそうです。
症状の特徴としては、
・激しいいびき  ・睡眠時の口呼吸  ・夜中に何度も目を覚ます
・寝起きが悪い  ・集中力がない   ・居眠りが多い
などがあり、これらの症状が見られたら、
専門医の診察を受けることが必要とのことです。

また、大人になってからかかる生活習慣病は
子どもの間に身に付いた生活習慣が原因となっている
という説もあるようなので習慣化してしまう前に
改善するようにしたいですね。

リンク

日本医科大学小児科学教室 ~小児・思春期生活習慣病について~

公益財団法人東京都予防医学協会 ~小児生活習慣病予防検診~

一般社団法人日本生活習慣病予防協会 ~子どもの肥満~

公益財団法人日本学校保健会 ~睡眠時無呼吸症候群について~