「思春期やせ症」のお話し

2013/04/22

15歳以下の小児に発症する拒食症のひとつに
「思春期やせ症」というものがあります。
近年は痩せている女性が美しいとされる思考の影響で
ダイエットをする子どもが多く、15歳以下女子の100人に1人は
思春期やせ症に該当しているとも言われています。

思春期やせ症でもっとも恐ろしいのは
身体が飢餓状態になると分泌される脳内麻薬によって
ハイテンションになる「ダイエットハイ」という状態。
これにより、体重が減ることに爽快感を覚え
ダイエットをやめられなくなってしまうそうです。
ダイエットハイの影響で食べない期間が長引くと、胃が収縮し
"食べない"から"食べられない"状態となってしまいます。
長期間、栄養を取らないでいると、全身の血液量がへり、
脳や心臓に十分な酸素が送られなくなってしまうので
最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすことも。
厚生労働省による思春期やせ症の判断基準では
身長別標準体重の80%未満で思春期やせ症と判断するようなので
しっかりと計算したうえで適正な体重を保つよう心掛けたいですね。

思春期やせ症を悪化させないためには
周りの大人が注意を払い観察することが何より大切。
患者自身はダイエットハイで体調不良を感じることができないので
外見の極端な変化はもちろんですが、
・顔色が悪くふらふらしているのに、スポーツや行事への参加を強く希望する
・食事を残していることを隠す
・食事を促すと、怒る
・無月経
などの症状が見られた場合は、
すぐに医療機関の診察を受けるようにしたいですね。

リンク

公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センター ~中枢性摂食異常症~

公益財団法人 母子健康協会 ~シンポジウム保育と食育~

社会福祉法人恩賜財団母子愛育会 ~思春期やせ症~