「プールで感染する皮膚疾患」

2013/07/02

そろそろ学校でもプールの季節。
子供たちが楽しみにしている声が聞こえてきそうです。


そこで今回の資料棚では、
プールで感染すると言われている皮膚疾患について調べてみました。


感染症については学校保健安全法で対応を定めていますが、
プール利用に関しては規定がなく、
学校医などの判断に委ねられていました。


そこで今年5月、
日本臨床皮膚科医会と日本小児皮膚科学会は「とびひ」や「みずいぼ」など、
子どもが皮膚感染症に感染した場合のプール利用に関する見解をまとめました。

取り上げたのは「とびひ」「みずいぼ」「頭じらみ」「疥癬(かいせん)」と、
子どもがかかりやすい4つの皮膚感染症。

この中で、とびひは水との接触で悪化する恐れがあり、
治るまでプールの使用を禁止となっています。
その他の3つの疾患は、
タオルなど患部と接触する可能性のある物の共用を避けるなどの条件付きで、
プールの利用は可能としました。
http://www.jocd.org/pdf/20130524_01.pdf

子どもたちの楽しみにしているプールですが、
不慮の感染を防ぎ、安心して利用できるようにしたいものです。
 

リンク

日本臨床皮膚科医会 <疥癬(かいせん)>

日本小児皮膚科学会 <みずいぼ・とびひ>