「睡眠と脳の働き」

2014/06/12

夏は日没が遅くなるとともに就寝時間がついつい遅くなりがち。
また、寝苦しい熱帯夜も多く、睡眠不足になりやすい時季。
睡眠不足が続くと肥満や生活習慣病、
うつ病などの原因になりやすいと言われています。
また、睡眠時間の短い子どもたちは学業成績や記憶力などが低いとの報告もあります。
それはなぜでしょう?

睡眠中に、閉じたまぶたの下で眼が上下左右にぐるぐると
動いてるのを見たことはありませんか?
このときに夢を見ていることが多く、
この状態がレム睡眠とよばれています。

夢の役割は、起きている時に見聞きした情報を整理し、
その固定・消去をしていると推測されているようです。

五感から取り入れたすべての情報を記憶していると、
コンピューターのハードディスクと同様、
すぐに記憶容量がパンクしてしまいますね。

次の日により良く活動するために、レム睡眠は必要不可欠なのです。
学習効果を上げるには、徹夜では効果が上がりません。よく勉強した後に適切な睡眠をとることがとても大切だそうです。

では睡眠のコツはなんでしょうか?
それは「早寝・早起き」ではなく「早起き・早寝」から始めること。

睡眠を促すホルモン「メラトニン」には、
朝、太陽の光を浴びてから15~16時間後に分泌が始まるという特徴があるようです。
6時起床の場合、21時ごろから眠くなり、
メラトニンの働きでスムーズに眠りにつくことができるという事になりますね。
まずは一週間、頑張って早起きをさせてみてください。



リンク

厚生労働省 子どもの睡眠|eヘルスネット 情報提供

東北大学加齢医学研究所 健常小児における海馬体積と睡眠時間の相関

睡眠健康大学 眠りながら記憶を整理

文部科学省 生活リズムの確立と睡眠