「ダニによるアレルギー」

2014/06/24

アレルギーを引き起こす原因は様々ですが、
その原因のひとつに、ダニによるものがあげられています。

ダニは高温多湿を好むので、4月から秋の今の時期に増えていきます。
そこで、今回は「ダニによるアレルギー」について調べてみました。

ダニは布団やソファーなどに多く発生するのはよく知られていますね。
ダニ対策として、天気のよい日に寝具を干すことは大事ですが、
実はダニを死滅させる効果はそれほど高くないそうです。
ふとん乾燥機も高温でダニを殺す効果がありますが、
生き残ったダニはまた増殖するので、
丁寧に掃除機をかけることが最も有効だと言われています。

また、あまり知られていないことでは、
開封済みの小麦粉やお好み焼き粉などにもダニが発生します。
開封後の製品を長い間、台所の戸棚にしまったままにしている方も
多いのではないでしょうか。
ダニは非常に小さいため、開封した袋にわずかな隙間さえあれば侵入することができます。
家庭で保存されていた粉製品を検査したところ、開封部分を折り曲げて、
輪ゴム、クリップで閉じたものや、密閉容器に保存していたものからも
ダニが検出されたそうです。
袋の中に入り込んだダニは、餌・潜る場所・温湿度の条件がそろえば、
短期間のうちに繁殖していきます。

ダニが繁殖した粉製品を使った料理を食べたことによって
即時型アレルギーを起こす事例が報告されています。
ダニは死ぬと体内のタンパク質成分が外へ排出され、
これが人の体に入りアレルギー症状を引き起こします。
糞や抜け殻に含まれるタンパク質もアレルギーの原因になるそうです。

ダニアレルゲンは熱に強く、加熱調理をしてもアレルギー症状の発現を防ぐこと
はできません。
ですから開封後はなるべく早めに使い切るようにしましょう。
もし使い切れずに残ってしまったときは、
ダニは低温では繁殖することができないので、
密閉容器などに入れて蔵庫に保存するのが効果的です。



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