行動を変えよう

2017/05/12

こんにちは。

新年度になり、環境が変化した子どもたちにとっては、新しいクラス、先生、友達、に慣
れてきたころでしょうか? それとも・・・・。
5月病の低年齢化も取り上げられるようになりましたね。

今日のテーマは、「行動を変えよう」です。「自分が」ではなく、「悩んでいる子どもたちが」という内容です。

突然ですが、私の好きな言葉を紹介します。
アメリカを代表する心理学者・哲学者のウィリアム・ジェームズさんの言葉です。

「心が変われば、行動が変わる。」
「行動が変われば、習慣が変わる。」
「習慣が変われば、人格が変わる。」
「人格が変われば、運命が変わる。」

有名な言葉なので知っている方もいらっしゃるかと思いますが・・・。著名人の座右の銘になっていることも多いですね。例えば野球界の野村克也さんや松井秀喜さん。他にも「鉄の女」と言われたマーガレット・サッチャーさんが似たような表現で格言を残しています。

なぜ、私がこの言葉が好きか? 「ほんの少しの変化」が運命まで変えていくという「エネルギーを感じる言葉」だからです。不登校の子どもたちと接する中でよくこの言葉を意識していますし、子どもたちに好きな言葉として伝えたりもしています。

ただし、「心が変わっても、行動に移せない」子、多くないですか?
「考えれば考えるほど、決意すればするほど、体硬直!」みたいなパターン、多いですよね。

相談に乗っている子の「何か」を変えて行こうとする時、いろいろな対話を通して、その子の内から「こうしたい」とか「こうする」という「心」が芽生え、「行動」につながるのが理想的ですが、、、そんな簡単にいかないのが常です。

そんな時に、私がよくやることは、「心」は一旦置き去りで、「行動を変えよう」です。その子にとって、その「行動」に意味があると感じていなくても、賛同していなくてもいいのです。先生に「やらされている」でいいのです。むしろ、「花澤があー言うから、やってやってる」くらいがちょうどいいのです。

目的は「行動を変える」ことです。そしてそれを継続させること。とにかく継続させて「習慣」になるまで。しつこいようですが「心」がなくても気にしません。「心」がないくらいの方が、その子にとっては仮に失敗した時、ショックが小さくていいのです。

実は、子どもとの関係づくりってこうして出来ていくのではないかと思っています。はじめから、信頼関係を築くとか共感とか、そんな生易しいものではないですね。その子の生活の一部に「何か変化が生まれた」、「その変化の中にいつもいたのは○○先生」。子どもはその習慣に居心地の良さを感じたときにはじめてエネルギーを出そうとするはずです。

「行動」から「心」につながる瞬間ですね。
この「行動を変えよう」の指導実践、もう少しお話をさせていただきたいのですが、今回はここまで・・・。

さて、どんなことに気をつけるべきでしょうか? 次回は、そのあたりを中心に。
それでは、また。


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